

| はじめに。 | photo@清水寺/written by itty. | ||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
日本の象徴でありながら、それが作られたエンターテイメント的に見えてしまう京都。個人的には写真の中、歴史の中の街だった京都。今まで修学旅行が最初で最後だった京都。 私は2009年の5月上旬から7月上旬までの2ヶ月間、京都市内にマンスリーマンションを借りて、「なんちゃって一人暮らし」をして見た。このコラムではその時に付けていたブログを頼りに、京都で出会った人や物について、テーマ別に、写真なんかを使いながら書いていこうと思います。完全ノープランの2ヶ月京都。きっとあの時以上に「無」の瞬間はこの先ないと思われます。 そして、読んでいる人がなんとなく京都へ行きたくなったり、あの時の旅行を懐かしく思い出したりしてくれれば幸いです。 |
||||||||||||||||||||||||||||
| 季節。 | photo@二の丸御殿/written by itty. | ||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
春...桜の季節。渋い茶色の境内を、うすピンク色の花びらが挿し色となる季節。 夏...太陽の季節。若葉が奇麗な初夏、盆地型な地形である京都がもっとも嫌われる季節。 秋...紅葉の季節。信号無視で大繁盛、緑の葉っぱが黄色、そして赤へ変わる季節。 冬...雪の季節。ここに居たら、なんとなく早起きが出来そうな季節。 例外、新型インフルエンザの季節... 私は思いっきりこのシーズンに京都へ行きました。2009年の世界的なニュースといえば、マイケルジャクソンの急死に並んで、間違いなくこの話題。特に関西地区では、兵庫、滋賀、大阪、奈良から流行し、最後に京都に上陸しました。 果たしてなぜ先に流行した地区に囲まれていた京都が、感染対象者の出入りが一番であろう多い京都が最後に発症したのか...やはり鬼門にそびえ立つ比叡山延暦寺のお陰ではないか、と思わずにはいられないわけです。宗教の力は未だに強い?? そして修学旅行シーズンに、中学生が街から消えた光景は異様でした。つくづく、京都という街の構成は、修学旅行生を含む、観光客で出来ている、という事を考えさせられました。一週間前までは、少しダサめな制服姿の学生がたくさんいた清水の坂も、インフルエンザトップシーズンにはガラガラ。この季節にスイスイ道を歩けるなんて、滅多にないであろう、と不謹慎ながらも考えずには居られません。 そしてもう一つ、興味深かったのが外国人観光客の姿。マスクをしている旅行者など1人も居ません。メディアでも、マスクが品切れた頃から「マスクをしているなんて日本人くらい」など言い始めていましたが、まさにその通り。日本人が過剰なのか、それとも、外国人がマスクをしていればここまで感染は広がらなかったのか、謎は深まるばかりです。そしてそこで日本人旅行者としてとるべき行動とは...?? 感染者だけが被害者という訳でもなく、旅行組合はじめ京都の観光に携わる方々には大打撃、という事もニュースなどを見なくても、街を見れば分かりました。マスク姿の人が増えたと思ったら、街からはマスクが消え、最後に人の気配がなくなりました。もはやお手上げ状態な二条城に居た写真屋さん(二の丸御殿を背景に集合写真を撮って販売している)は、「こんな(人が居ない)二の丸御殿を背景に中々写真は撮れないよ」とセールストークをする程でした。うん、確かに。 桜の季節は終わり、夏の祭りまでには東京に帰る、というまさに空いたシーズンに行った挙げ句に、この様な事態の真っ青な京都の旅となりました。そして特にコレと言った対策もする訳も無く、2ヶ月後には元気な姿で東京に帰って来れた事がなにより。そしてまだまだ油断ならないこの事態、2009年の冬シーズンが恐ろしいばかりです。 |
||||||||||||||||||||||||||||
京都の市場。 |
photo@弘法さんの輪ゴム屋台/written by itty. | ||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
京都にはいくつか定期的に行われている「市」があります。毎月8日の「豊国さんのおもしろ市」やら毎月15日の百万遍さんでやる「手作り市」などなど。自給率で言えば、きっと京都は他府県に比べ、それに関しては抜群に高いのではないかと思います。こんな所にも土地柄が出ていると思います。 私はこの2ヶ月の間に、上賀茂神社で行われた手作り市と、毎月21日に弘法さん(東寺)でやっている弘法市に行きました。規模で言えば断然弘法さん、今時な感じで言えば上賀茂手作り市といったところでしょうか。 弘法さんはほぼお祭り騒ぎ。縁日は出るし、各店舗もしっかりとしたテントを張っているお店がほとんど。売っている内容も、古着の着物や浴衣から、輪ゴムが大量に売られていたり、ガラクタ骨董なども多くありました。ブラブラする分には申し分が無いほどに目を楽しませてくれるのですが、一般旅行者には、いざコレと言って買う物もなく…といった所。しかし、この様な所に行ったら「何かしら買いたい」衝動にかられます。例えば、どこかのお土産屋さんで欲しくもないお土産を買ってしまう時の様に。そこで私は、自分で選んだとんぼ玉がしおり部分に付けられるブックカバーを購入。そして例にもれなく、誰かにお土産として差し上げる機会もなく、家でひっそり眠らせています。これまた旅の思い出、余計なお土産こそ、何年経っても引き出しから出て来たりするものです。そして「なんでこんなモノ買ったんだろう…」と思う事がまた面白かったり。 上賀茂手作り市はどちらかと言えば「ロハス」臭漂うこのイベント。美味しそうな物、奇麗な物がいっぱいあり、上手く選べばお土産にもなる物が並んでいます。手作りのパンやお菓子、はたまた自分で調合したカレー粉(この店の周りのカレー臭は想像以上。)から、その場でコーヒーを煎れてもらえたり、作った方が直接売っている小物雑貨など。特に目を引いたのが、カフェラテを飲むのに使いたい、と思わせてくれる陶器のお茶碗。奇麗な色で、歪な形がいい味を出していました。値段も手が出る範囲だったし、買おうかなあーと思いながら会場を3周しましたが、結局買わないで帰ってきました。 作品の作り手が見える分良い事もたくさんあるけれど、それが裏目に出る事も数知れず、です。お客さんが見ていても、ずっと中でご飯を食べていてそっぽを向いてしまっていたり、商品の説明ではなく値段の安さを強調されたり…んー勿体ない。作った人が売っていると言う事を強くアピールされたら、その陶器を作っている時のエピソードなんて聞かされちゃったら、今頃あのお茶碗でカフェラテを飲みながらこのコラムを書いていたかもしれないのに。ここでも何か買いたい衝動を抑えるために、試食でたくさん食べさせてくれたお菓子を作っているお姉さんから、メロンパンラスクを買って帰路につきました。帰り、鴨川っぺりをそれを食べながら自転車を走らせた事は、なんだか忘れられない瞬間的な思い出です。 まあ、きっと今頃彼(お茶碗)は、こんなケチな奴に買われなくても、ポーンっとお金を出してくれた人の食器棚に眠っている事と思いますが。一期一会です。 というわけで京都の彼方此方で行われている市場。早朝から夕方までやっている会場がほとんどです。旅行の合間に、小一時間ばかり、こんな所で休憩してみるのもアリかもしれません。 |
||||||||||||||||||||||||||||
| 世界一美味いかき氷。 | photo@ぎょくえんのかき氷/written by itty. | ||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
私は京都で「街を歩けば10分に1度は知り合いに会う」と言っても過言ではない某氏と出会いました。とにかく京都を知っていて、京都が大好きなんだろうと思います。そんな某氏については後々書かせてもらおうかと思いますが、先に、教えてもらった美味しい物を勝手に紹介してしまおうかと。す、すいません。でも大丈夫、こんなチッポケなこんな記事がきっかけで更に混雑ってことはないですから。
「今まで食べていたかき氷はかき氷ではない」と言われたかき氷、「今まで食べていたかき氷はかき氷ではない」と感じたかき氷が京都にありました。もしかしたら京都で食べた物の中で一番美味しかったかもしれない…とこの旅から数ヶ月経った今、一通り食べ物の写真を眺めていても思うほど。 これが本当の(?)かき氷、茶寮ぎょくえん。場所は先斗通り突き当たり、歌舞練場近く、三条大橋のローソンの裏、餃子の民民のちかく。(アバウトな様で適切なはず。)客席は全部で10席程度、14 時オープン直後には氷を待つ列が出来ています。そこの「黒蜜ミルク金時」が絶品。氷が冷たくなく、とても柔らかい(なぜか頭が痛くならない!!)。見た目はタマネギスライスの様な氷がふわりと涼しげな器に丁寧に盛られていて、金時の絶妙な甘さと歯触り、適量の黒糖の蜜がかけられる事により更に上品な甘さを演出。 正直、甘く見ていました。所詮かき氷であろう、と。しかしここは違いました。後日、家族を連れて行った所、丁度お店の奥さん(またこの方がいい味を出しています、行ってからのお楽しみとしておきますが。)にお話を伺う事ができました。奥さん曰く、使っている氷も機材も他のお店と一緒との事。ただ、削り方や刃にどうやら秘密がある様でした。確かに店内に氷を削る音もしなければ、同時に頼んでもかなりの時間差で出てきます。想像するには、かなりゆっくり削ってるのか、くらいしか考えられませんが、職人芸な事は間違いないでしょう。兎に角、食べた瞬間に何かに謝りたくなるかき氷。夏に京都に行った際にはぜひ。 追記:どうやらこのかき氷、10月いっぱいまでやっている様子! |
||||||||||||||||||||||||||||
| 伝統行事。 | photo@吉田神社の芽の輪くぐり/written by itty. | ||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
京都にいると、自分が日本人なのにも関わらずビックリする興味深い習慣があります。
というか、京都には古くからの習わしが今もなお、他府県に比べるときちんと多く残っているのだろうと思います。 その一つが芽の輪くぐり。写真を見てもらえば分かると思いますが、2メーターはあろう芽草で作られた輪っかを3回くぐります。くぐる前に、紙で出来た人形に名前やら年齢やらを書き込み、息を三回吹きかけます。この人形をお焚き上げしながら神主さんの後を付いて大行列が3周回ります! これをすれば、半年間のうちに知らぬ間についた罪や穢れがキレイさっぱり洗い流されるという行事です。最後には芽草を貰うために、大争奪戦!ここで意地悪したら早速、罪や穢れが付いてしまいそうですが…大丈夫、半年後には清められますから。 もちろん京都特有の行事ではないと思うので、そこかしこで行われているとは思うのですが、京都はほとんどの神社で6月30日に合わせてやっているそうです。ちなみに今回は吉田神社まで自転車を走らせ行って参りました。 このような伝統行事がきちんと残っている事はとても素晴らしい事だと思います。「洗い流されるとは思ってはいないが、やらないと何だか気持ち悪い」、こんな感覚が京都人の中にはあるのではないか、と思った日でした。新しい事ばかりやっているのではなく、「やらないと気が済まない事」を増やすって大事だなって思います。 |
||||||||||||||||||||||||||||
| みんなが願う事。 | photo@貴船の七夕/witten by itty. | ||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
この二ヶ月、60近いお寺や神社を回りました。そして何百という皆さんの絵馬を見てきました。大学受験合格を願う絵馬から、あの人と結ばれます様に!という可愛らしい絵馬など。 場所によってやはり絵馬の内容も変わって来て、特に印象深かったのは、安井金比羅宮。 悪縁を切り、良縁を結べる!というご利益にあやかろうと、人間のどす黒さを見る事ができる京都の名所です。悪縁って言うと、ピン!と来るものがあまりありませんでしたが、「夫の浮気相手が〜」「病気が〜」「上司と一生〜」などなど、〜の先は書けない様な事ばかり…。縁を斬りたいが故に、京都に来てまで嫌な事を思い出しててはあまり意味がないよーな…いやいやいや、願いを紙に書いて石の穴を潜ればいいだけなんだ! まあ、ここは皆さんにご利益がある事を祈って、この写真!なんだか、えみさんに全部かっさらわれそうですけどね!「幸せになれますように!」 |
||||||||||||||||||||||||||||
| OMIKUJI。 | photo@金閣寺のおみくじマシーン/written by itty. | ||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
神社と言えばおみくじ!お寺と言ってもおみくじ!くじ大好き日本人の原点ですかね。 |
||||||||||||||||||||||||||||
| 三門マニア。 | photo@知恩院の山門/written by itty. | ||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
某氏に貰ったお寺の特別拝観チケット。(こんなモノがあるとは!) それを使って初めて登った山門は知恩院。ちょうど特別拝観をしていて登る事が出来ました。その後「自称」三門マニアとして何カ所か登りましたが、知恩院が一番良かったなと思います。 特別拝観となると普通700円くらいするのですが、どこも学生団体の子らが、詳しく中を説明してくれます。丸暗記した呪文の様な説明をする子から、スラスラと解説する子までまちまちでしたが、これもまた良い経験が出来たと思います。 三門の云われなんかも興味深く、「空門・無相門・無願門の三境地を経て仏国土に至る門、三解脱門(さんげだつもん)を表すとされる。」(wikipediaより)とまあ、要するに三つに分けられた門をそれぞれくぐると、良いんだね!と。 |
||||||||||||||||||||||||||||
| 贅沢スタバ。 | photo@三条大橋のスタバ/written by itty. | ||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
京都の夏と言えば川床。市内では木屋町を中心に鴨川沿いのお店は、バルコニー(と表現すると風情の欠片も無くなりますが)を作り、外で料理を頂く事ができます。 以前は夏になるとそれぞれのお店が川床を作っていた様なのですが、全てを京都市が管理するようになってからは常設される様になり、熱中症防止などを理由に真夏のランチタイムは使用禁止される様になったとか。 ほとんどがちょっと敷居の高いお店が連ねる中、三条大橋のスタバでも川床が楽しめます。鴨川を眺めながら、河原町で遊んだ人たちが帰って行く様を俯瞰しながら、ちょっと肌寒い夜風に吹かれながら、キャラメルフラペチーノ。チエーン店でもそれなりに楽しめてしまうのって、なんだか得した気分になりませんかね。 |
